駅舎の旅-トランスアトランティック駅

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駅舎の旅-トランスアトランティック駅 La Cité de la Mer Gare Maritime Transatlantique 50100 Cherbourg fr

トランスアトランティック駅(Gare transatlantique de Cherbourg)-「廃線」の駅舎の旅


カーンからシェルブールへの路線伸張に伴い、ターミナル駅として開設された。この駅はここからイギリス、アメリカへ向う航路、キュナード・ラインの船へ乗り込む玄関口としてもとめられたものだった。この駅のデビューはイギリス、サザンプトンからシェルブールを経由してニューヨークへ行くタイタニックの出発の日、運命の1912年4月10日であった。。。その後1930年に改築された駅舎はルネ・ルヴァヴァスーによって作られたアール・デコ様式の巨大な駅である。https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gare_Maritime_de_Cherbourg_(1933).jpg


この駅舎の向かい側に停泊し、出発の時を待つ豪華客船に乗り換え、旅立つ、というなんとも優雅なところであった。しかしながら第二次大戦終盤の1944年にナチス・ドイツによってダイナマイトで破壊され、70メート分を残すのみとなってしまった。

その後改修されるとクィーン・マリー号、クィーン・エリザベス号、クィーン・エリザベスⅡ号の寄港地として活躍するも1960年代になると物流に変化が生じ、船が中心の時代ではなくなってしまう。とうとうこの駅も1975年をもって鉄道の乗り入れは終了となり、ひとつ手前の駅、シェルブール駅(Gare de Cherbourg)が1912年以来再びターミナル駅の座に返り咲くこととなった。


たがこの駅には続きがある。1989年に歴史的建造物に認定され、2002年に建物の一部がシテ・ドゥ・ラ・メールhttp://www.citedelamer.com/espaces/という海洋博物館が開設されると、2003年から改装を開始、2004年には設備を整えクィーン・マリーⅡ号の寄港地となり、乗客の乗降口となっているのである。http://www.batiactu.com/edito/gare-maritime-cherbourg-devenue-musee-diaporama-23352.php

タイタニックを送り出し、ナチスの爆弾にも全壊を免れた不屈の駅舎、鉄道駅としての役割は終えたものの、まだまだ現役なのである。

 

「トランスアトランティック駅」って名前、かっこよすぎ度★★★★☆