ジャックマール=アンドレ美術館━邸宅美術館(パリ)

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ジャックマール=アンドレ美術館━邸宅美術館(パリ) 158, bd Haussmann 75008 Paris fr

シリーズ:建築で巡る美術館-美術館へと転身を遂げた建築物のご紹介-


凱旋門から伸びるオスマン通りに建つこの邸宅、ここに暮らしたエドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマール夫妻が集めたコレクションとパリ屈指の華麗な邸宅。19世紀ブルジョワが作り出した空間を鑑賞できる。

エドゥアール・アンドレは銀行家一族の相続人、ネリー・ジャックマールはアーティストで、美術を集めることに夫妻は熱中し、数十年間に世界から約5,000点に及ぶ作品を収集した。個人コレクションとしてはニューヨークのフリック・コレクションと並ぶ世界有数のものとの評価あり。この財産を相続することなったフランス学士院は邸宅も含めて美術品を公開することとなった。

イタリア・ルネッサンス美術のコレクションで構成した1階の「イタリア美術館」はドナテルロをはじめとする「彫刻の部屋」、そしてボッティチェルリ、ベリーニ、マンテーニャ、ウッチェロの作品など100点以上の傑作が、「絵画ギャルリー」では、ブーシェ、ナティエ、シャルダンなど、18世紀フランス絵画が並び、夫妻が図書館として使っていた部屋はファン・ダイクやレンブラントが展示されている。ルイ14世の家具をはじめとする調度品の置かれた「タペスリーの間」、舞踏会も行われた「音楽室」、総面積およそ1000m2にも及ぶ円形の大広間などの豪華な部屋ある。

さらに注目は2階から1階をつなぐ階段の美しい手摺が導く「冬の庭園(温室)」である。こんな温室を作ってエキゾチィックな趣味を満足させる植物を維持していたことが良くわかる。さらにダイニングとして使われた部屋は、ティエポロの手になる天井画と17世紀タピスリーが飾られているなど、どこもかしこも見どころに溢れたこの邸宅が個人所有物であったことに驚くことでしょう。



アドレス; 23, rue de Sévigné 75003 Paris


ホームページ; 158, bd Haussmann 75008 Paris


ブルジョワジーの美的な生活度★★★★☆