バカラ美術館(パリ)

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バカラ美術館(パリ) 11 place des Etats Unis 75016 paris fr

建築で巡る美術館-美術館へと転身を遂げた建築物のご紹介-

パリ社交界女王の邸宅でクリスタルを

パリの高級住宅街の16区、合衆国広場の邸宅のひとつにバカラ本社がある。この豪華な建物は、なんと個人所有の建物であった。

20世紀のパリで“社交界の女王”の名を欲しいままにした画家で詩人、その文章でプルーストを心酔させたマリー=ロール・ド・ノアイユ子爵夫人が暮らした邸宅だ。名門貴族のノアイユ夫妻はここで、贅沢な宴を繰り広げ、フランス社交界、芸術界の歴史と伝説が刻印されたこの邸宅に、浅草のアサヒビール本社ビルやパリのフランス大統領府の改装で世界にその名を知らしめたフィリップ・スタルクが改装を施した。ますます幻想的になった「社交界の女王」の邸宅、そこにバカラのクリスタル・コレクションを収めたのだ。


1816年に最初のクリスタル窯が作られ、国王ルイ18世のグラスセットを制作、インドのマハラジャやアメリカ大統領のフランクリン・ルーズベルト、ロシア宮廷、日本の皇室…にクリスタル製品を納めたバカラ社、そのバカラ社に美術館に入ると、バカラが世界中に収めた数々の名品がならぶ。

玄関ホールにはエチオピア皇帝の注文で作られたふたつの大きな飾り壷、60本ものろうそくを灯す高さ3mの「皇帝ニコライ2世の大燭台」(1896年)。19世紀当時、象の背中に乗せられて注文主のマハラジャの元へ届けられたというフェリエール家具調度品(1883年)、1909年に日本の皇室が注文をしたライン地方産ワイン専用のグラスセット「ボーヴェ」(1878年万国博覧会出品)等々が収められている。

 

この邸宅の輝きとともクリスタルの輝きに酔いしれたい。ノアイユ子爵夫人が暮らした頃の食堂をフィリップ・スタルクが改装したレストランも、ここでの楽しみの一つ。

 

アドレス; 11 place des Etats Unis 75016 paris

ホームページ;http://www.baccarat.fr/on/demandware.store/Sites-bct_fr-Site/fr_FR/HubPage-WobStart#peu_musée


ここのパーティーに呼ばれてみたかったなぁ度★★★★★