ル・アーブル-モネとオーギュスト・ペレの光と影-ノルマンディー地方

ル・アーブル-モネとオーギュスト・ペレの光と影-ノルマンディー地方 76600 LE HAVRE fr

ドイツに占領されていたル・アーブルは、194495日から6日にかけて、イギリス空軍の猛烈に爆撃にさらされた。この港を占領していたドイツ軍の弱体化を狙ったもので、この爆撃によりドイツ軍は弱まり、連合国軍の補給を容易にしたと思われている。しかし19449月まで休みなく続いた爆撃により、死者5000人、家屋の破壊12500戸、家を失った者80000人の被害を出し、今日でもこの作戦は有効な作戦であったのかどうか問われている。

焦土と化したこの街の133ヘクタールにも及ぶ再建を担ったのがコンクリートを使った建築に早くから可能性を見出していたオーギュスト・ペレだった。すでにル・ランシーでコンクリートによる教会を設計していたペレはル・アーブルにもサン・ジョセフ教会を設計した。この爆撃での死者を悼むと同時にこの大戦の死者をも悼むモニュメントとしての役割をも担うような巨大な塔を設計した。高さは110メートルもある。 

大規模な破壊であったがために街はいくつかの例外を除き碁盤の目のように区画され、多くの建物がコンクリートで再建され、均質化した住居が立ち並んだ。このコンクリートの街は何とも殺風景と言えば殺風景だが、戦争による破壊によって再建されたことを考えれはば、戦争による破壊を風化させることのないものにしたとも思われる。 


アクセス; パリのサン・ラザール駅から急行で2時間 


ル・アーブルはモネ『印象 日の出』の描かれた街でもある度★★★☆☆