パリの一流レストラン「ル・グラン・ヴェフール(Le Grand Véfour)」のシェフ、ギィ・マルタン氏。レストランの厨房にいないとすれば、アルプス山脈の中の町ブール・サン・モーリスにいるでしょう。彼の生まれ故郷であるオート・タランテーズ渓谷を、幼少期を振り返りつつ案内してもらいました。
© Guy Martin
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シェフ、ギィ・マルタンのポートレート、ブール・サン・モーリスにて
サヴォア地方出身、弱冠26歳でミシュランの星を獲得したこの独学のシェフ、ギィ・マルタン氏。「グラン・ヴェフール(Grand Véfour)」や「ル68(le 68)」といった一流レストランにいるときと同様に、いきいきした表情でブール・サン・モーリスの街を案内してくれました。
レ・シャピウーのヤギ牧場
© La chèvrerie des Chapieux
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レ・シャピウーにあるアルパン家のチーズ
まずは、通り道にあるアルパンさんのとに立ち寄って、絶品のシェーヴルチーズを味見するのが好きです。とてもフレッシュなものからしっかり熟成されたものまで、その場で試食・購入することができるんですよ。
グラシエ渓谷にある「ジュグラレ」のボーフォールチーズ
© Fouque Michaël/ Istockphoto
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ボーフォールチーズの熟成庫
幼い頃から、いとこのルネが羊の群れを移動させるのに付き添っていました。2人で何時間も歩いた後、ジュグラレ兄弟の所に立ち寄るのが習慣でした。肉の赤ワイン煮込みと、前の年に作られたボーフォールチーズの大きなスライスを添えたポレンタが、疲れた私たちのご褒美でした。チーズ熟成庫の見学を申し込んで、絶品のチーズを試食してみてください。
セ(Séez) にあるなめし工場「ファーヴル(Favre)」
© La tannerie Favre
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タランテーズ渓谷にあるなめし工場「ファーヴル」の製品
古くからある家族経営のメゾン。山小屋の椅子のカバーにぴったりの毛皮を購入するのにお勧めの場所です。
ラ・シャルの「メゾン・ド・ラ・ポム」
© Jean-Yves Vallat
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ラ・シャルにある「メゾン・ド・ラ・ポム」の昔懐かしい圧搾機
リンゴ、洋ナシ、アプリコットの古い品種が、愛好家たちによって長年かけて再植林されました。接ぎ木から圧搾まで、シードル製造のすべての工程を知ることができます。
セ(Séez)にある紡績工場「アルパン(Arpin)」
© La filature Arpin
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紡績工場「アルパン」の織機
毛布から肩掛けまで、この紡績工場では、ボンヌヴァル・ラシャやアルプス織といったクラシック作品だけでなく、現代的なコレクションとともに、数世代にわたる技術の蓄積を感じさせます。私の父は、この工場で製造された最高級ウールのズボンをいつも使っていました。